イチローはストイックなんかじゃない。

「ストイックな人」というイメージで最もよくあげられるのは、イチロー選手かと思う。

しかし、本当にそうなのだろうか。そもそものスペックの高さからして、それを容易に活かせてしまうわけで、我々、一般人からすれば、ストイックとはかけ離れた存在とも言えてしまうのだ。

ストイックとは、自らをより厳しい状況に追い込むことなのだから持っているものからしてストイックになりたくてもそうはなれないのである。

イチローさんは、学校の成績も優秀で、中学時代はほぼオール5だったが、数学で4を取った時に自分にはこっちの才能がないと諦めた、とかなんとかいう高尚なエピソードもお持ちだ(うろ覚えだけど)。

確かに大きな成功をするには、自分が最も得意とする分野で勝負するのが一番である。いつまでも苦手なことを続けたってしょうがないじゃないか(えなり君)。少しでも成功する期待値の高いものを選択した方がいいに決まっている。スシ イチローはそれに気づいていた。だからスパッと勉学の道を諦め、野球に専念したのだろう。

しかし、本当にストイックな人は、苦手で無意味なことをいつまでもやり続けている人のことを言うんじゃないのか。好きなことを極めるのは、ストイックさとは逆のことである。

野球に対する姿勢は、ストイックに見えるし、スシ蔵もそれっぽく振舞っている。なので、苦しそうでつまらなさそうにも思えてくる。しかし、厳密な意味ではそうではないのだ。好きでやっているのだから苦ではなく、むしろ本人にとっては自然なことで、楽しくて気持ちのいいことなのだから。

マラソン選手と一緒である。走っているといい気持ちになってくる。苦しそうだけど内心、楽しいのである。いや実際、苦しいのだけど走り終えたら快感を覚え、癖になるのだろう。過酷な肉体労働や、ブラック企業であくせく働くサラリーマンと一緒である。

モデルが自分の体型を維持しようと頑張るのも本来、ストイックでもなんでもなく(そのように見えるだけで)、もともと容姿のレベルが高いため、自分がこうなりたいという理想の体型を想像しやすく、またそれを実現しやすいから頑張れるのと同じようなことでもある。

もともとの容姿のスペックが低い、一般人の多くは、いくら痩せようとも顔が大きいとか、ふくらはぎが太いなどの理由で、理想とするプロポーションになれないことが誰よりもよく分かっているため、モデルのようにモチベーション高く、ダイエットやらに励むことはできないものである。だから最初から諦めて他のことを頑張るか、それなりのところで妥協する。

これはまぁ結局、スシ太郎が数学で思ったような成績をとれなかったのでそちらの道を諦め、野球に専念したのと同じことで、自分に合っている、得意とする土俵を知り、それを極めた方がイージーモードに突入できるということである。

成功者は自分が最も輝ける、勝てる可能性の高い分野を選び、それに集中しているのだ。島田紳助も勝てそうにないなら逃げる、と何かで言っていた。明石家さんまの天性の明るさには勝てないから別の土俵を探したわけである。成功する人は決断が早い。そうじゃない人はいつまでもダラダラと合わないことを続けて、気付けば人生つんでいるものだ。

イチローの野郎は能力だけでなく、見た目に関してもスマートでかっこいいと言えばそうである。どことなく似たような雰囲気を感じなくもない、騎手の武豊のように頭がキレ、ユーモアにあふれた、高いコミュ力もある。奥さんも元アナウンサーで美人ときたもんだ。この時点で人生イージーモードなのである。

では、本当にストイックな人とはどういう人物のことを言うのか。あの天下のイチローさんに対してそんな偉そうなことを言うならその答えを当然、知っているのでしょうね、とおっしゃるかもしれない。私その答えを探しました、そして見つけました、それが以下になります。

本当にストイックな奴は、たとえば、せっかく大学まで出たのにこれからという肝心な時に急にひきこもったり、ニートになる奴のことである。そうして新卒という、ある意味、最強の肩書であり、何よりも勝る資格を自ら棒にふり、最終的には最底辺労働に就いたりする奴のことだ(あれ、これって俺のことじゃないか)。

本当にストイックな奴は、めちゃくちゃ可愛い子と付き合えるここぞというチャンスを自ら逃し、更に苦しくて惨めな状況に自分を追いやる奴のことである(これもだ)。

本当にストイックな奴は、人生ノリノリの時にあえて犯罪めいたことをおかして今までの成功をなかったことにするものである(これはまだやっていない。そもそもノリノリモードになったことはない)。TOKIOの山口メンバー、高畑裕太容疑者のように。

「うまくいかなくなってからが本当の人生」とは明石家さんまさんの言葉である(テレビで言ってた)。そうなってから本当のストイックな生活がはじまるのだ。

少し前までは常に勝ち組でさんまさん側にいた、お仲間のSMAPもいまや大変な時期である。けれども、SMAPや山口メンバーらは、一度大成功をおさめ、普通の人には体験できない、いい思いをしている時点でそこまでストイックではない(その分、一般人とは違う悩みも多そうだが)。

本当にストイックな人は、いい思いなどしない。普通に恋人がいたり、結婚する人はストイックではない(イチローもそうである。しかし武豊と同じで子供がいない点にストイックさを感じなくはない。大きなものを手にするには何か大きなものを犠牲にしなくてはならんのだ)。気持ちのいいことをしている時点で、幸せを味わっている時点でそうではないのだ。

本当にストイックな人は、食事を楽しんだりしないというか(イチローも一時、カレーばかり食べていたそうだが)、金銭的な余裕もないため、贅沢なことができないのである。成功している人は贅沢を楽しむ余裕がある。その時点でストイックではないのだ。

本当にストイックな人は、そのまま進めばそれなりの人生を進めるのに道を誤ったり、人生イージーモードに突入しかけることはあってもそれを潔しとせず、より厳しい状況に自らを追い込む人のことである。

コメント。

大きく成功し幸せになれる人など一握りですので、多くの人はそのつもりじゃないのにストイックでハードモードな人生を歩み続けなくてはなりません。

イチローをストイックでかっこいいというけれど、安心してください、あなたの人生の方がよっぽどストイックでハードモードなのです。SMAPのことを心配してるけど、安心してください、あなたの人生の方がよっぽどストイックでハードゲイモードなのです。

彼らにはお金がありますし、今まで培ったスキルや経験、人脈があるので食いっぱぐれることはないのです。一発屋芸人だってそうです。なんとかなるのです。成功者の人生を心配するよりも、自分の人生を心配しましょう。そうしてどうぞ、ハートフルモードな人生を歩んでください。